マスターのブログ

鋼板ストーブ Pacific Energy True North TN20

薪ストーブの入れ替えを決断しました。
現在、お店で使っているのは、
バーモントキャスティングのレゾリュート・アクレイムです。
中型の鋳物ストーブで、なかなかのハイパワーです。
20年間花鳥使の冬を温め続けてくれました。

そろそろ大掛かりなメンテが必要になっているのですが
かなりの出費を覚悟できず
思い切ってストーブを入れ替えることにしました。

新しいストーブの条件は
●気密性の高いストーブであること
●二次燃焼タイプであること
●外気導入システムがオプション装備されていること
●熱量が12000キロカロリー以上であること
●極力低価格であることです。

一番外せないのが気密性の高いストーブであることです。
新品時は当然として、年数を重ねてもその気密性を維持することが私にとっては最も重要となります。

鋼板ストーブは、その名の通り、鉄の板を曲げたり、溶接したりして組み立ててあります。
当然ながらパーツとパーツの間に隙間などできません。
鉄板が割れない限りは気密性が保たれます。

鋳物ストーブは鋳造されたパーツをボルト等で固定して組み立てられます(ボルトを使わないメーカーもあります)。
パーツとパーツの隙間はガスケットが挿入され気密性を保ちます。
しかし経年劣化でガスケットは痩せますし、パーツも高温で歪む可能性があります。
ボルトは錆び、パーツに固着しオーバーホールもままならないことも。
一生モノのストーブですが、専門知識がないとメンテにかなりコストがかかるストーブでもあります。

長年、鋳物ストーブと鋼板ストーブを同時に使って来た経験から
今回導入するストーブは鋼板ストーブに決定しました。


ホンマのバルカンやピキャン、ログエアーなど気になうストーブがあったのですが
どの鋼板ストーブにも外気導入システムのオプション設定がありません。
すべて候補から除外です。
ほかに、外気導入できる鋼板ストーブを探したのですが見つかりません。
正直、本当に困りました。

あきらめかけていたある日、Pacific Energy True North TN20というカナダ製のストーブを見つけました。
購入条件をすべて満たすだけでなく、それ以上のスペックを持ったストーブでした。

 

 

 

中型ストーブでありながら17000キロカロリーと大型ストーブに匹敵する暖房能力。
炉壁を耐火煉瓦で囲み、耐熱性能を上げています。
広葉樹はもちろん松やスギなどの
針葉樹もガンガン燃やせます。
しかも驚くほどの低価格です。
第一候補だったホンマのバルカンよりもリーズナブルです。
質実剛健を形にしたようなストーブで即購入決定です。

現在船に乗って日本に向かっているところらしく、お店への設置は今月末になりそうです。

この冬は、新しくなったストーブでさらにお店を温かくして皆様のお越しをお待ちしています。